目標とは「自分がなりたい姿」です。
目標があれば、なりたい自分になるための計画を立てられます。
節約においても目標は大事です。
日々楽しく節約するために、努力を無駄にしないために、目標について考えてみましょう。
節約の目標を立てるメリット
節約の目標を立てることで、以下のメリットが得られます。
- 節約が楽しくなる
- 悪い習慣をやめられる
- 自信がついてポジティブになる
一つずつ簡単に説明します。
節約が楽しくなる
目標を決めると節約が楽しくなります。
なぜか?
人間の脳には「報酬系」というシステムがあります。
「何かを達成する。」「人に褒められる」事で快感を得られるように、人間の体はできています。
節約も「目標を決める」→「達成する」という形に持っていく事で、快感へと変わっていきます。
一度目標を達成すると、より多くの快感を求めるため、積極的に節約するようになっていきます。
これが「目標を決めると節約が楽しくなる」理由です。
私も節約が楽しくなりすぎて、次はどんな節約ができるかを探しつづける節約中毒者みたいな毎日を送っています。
もちろんこれは節約に限ったことではありません。
例えばゲームには「実績」「トロフィー」「アチーブメント」などのシステムが組み込まれています。
小さな行動を「見える化」することで、達成感を次々に得られるように作られています。
- 1日一回ログインする
- 敵を3体倒す
- 友達に「いいね」を送る
など、なんでもない行動に対して「達成した!おめでとう!」という演出をする事で、脳の報酬系は刺激され、ゲームにハマっていくという仕掛けです。
(だからこそゲーム中毒が怖いとも言えます。)
節約も目標を小さくすることで、短い期間で快感を得続ける事ができます。
- エアコンの主電源を抜いた!(20円節約)
- ガス給湯器の温度を下げた!(200円節約)
- コンビニ弁当やめて自炊した!(500円節約)
このシステムを使うと、だんだんと難しい節約もできるようになっていきます。
「給湯器の温度下げたらちょっと寒いしヤダなぁ」という「やらない理由」は自然と考えなくなっていきます。
むしろ「電気代節約したら二酸化炭素の排出減ってエコだし、正しい事してる」という思考になっていき、辛さは感じなくなっていきます。
節約が快感なので、節約行動を正当化する思考に自然と変わっていきます。
目標を決めることで無理なく自分の行動を変え、楽しく節約を続けられるようになります。
悪い習慣をやめられる
目標を決めると、悪い習慣をやめる事ができます。
目標達成による快感を得るために、目標に関係ない事はどんどんやらなくなっていきます。
では「悪い習慣」とは何でしょうか?
私は「悪い習慣」=「依存症」と捉えています。
厚生労働省のウェブサイトでは「依存症」を以下のように定義しています。
Q.依存症ってなに?
A.特定の何かに心を奪われ、「やめたくても、やめられない」状態になることです。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000149274.html
代表的なのは「アルコール」「薬物」「ギャンブル」ですが、ほかにも様々な依存症があると言われています。
以下のようなものがあります。
- インターネット依存症
- ゲーム依存症
- スマホ依存症
- テレビ依存症
- 買い物依存症
一般的に「依存症」と言われるようなレベルではないにしても、軽度の依存症のような行動が節約の妨げになっていきます。
- ついついスマホをいじってしまう
- なんとなくテレビをつけっぱなしにしている
- 仕事帰りにスーパーに寄ってつい何か買ってしまう
節約の目標を立て、毎日意識するようになると、自分の細かい行動についても見直すようになります。
結果として、節約以外にも悪い影響を与えていた「悪い習慣」を断ち切ることができるようになっていきます。
「テレビをつけっぱなし」という習慣について考えるとこんな感じです。
- なんとなくテレビつけてるけど、これって面白いんだろうか?
- ニュースも自分とは関係無いな。
- バラエティもたまには良いけどずっと見てる必要無いな。
- 面白い番組もあるけど、見る事が自分の幸せにつながるかな。
- 消しておけば電気代の節約になるな。
- テレビ見てた時間で勉強したら仕事でも成果出せるな。
- 仕事で成果出したら給料上がって沢山貯金できるな。
- 専門的な知識を身につけると人に頼られて誇らしい気持ちになるな。
- テレビ消そう。
このように理性で行動をコントロールし、自分にとって本当に続けるべき習慣かどうかを仕分ける事ができます。
もちろん、その習慣が「自分にとって本当に楽しい事」「がんばるために必要な息抜き」「人生にうるおいを与える物」だと判断すれば続ければ良いと思います。
大事なのは自分でコントロールできるようになる事です。
自信がついてポジティブになる
節約の目標を決めると、自信がついてポジティブになっていきます。
目標を決めると、決めたことを続けられて、悪い習慣をやめられます。
そんな自分に対して誇らしい気持ちが生まれてきます。
周りからも「続けられてすごいね」「やめられて偉いね」と褒められます。
これもまた脳の「報酬系」を刺激し、より良い自分を目指してがんばっていけるようになります。
「人に褒められることが何もない」「やらないといけない事ができない」と自分を責めて悩む事も減ってきます。
幸福を感じ、快感が得られて、自然と節約や貯金ができているというサイクルが出来上がります。
目標を決める具体的な方法
ではどうやって目標を決めていくか。
それは大きく3つのステップに分けられます。
- 人生の目標(ゴール)を決める
- 1年の計画を立てる
- 1日~1か月のルーチンを決める
これについて考えていきます。
人生の目標(ゴール)を決める
まずは最も重要な目指すべき道。ゴールを決めましょう。
ゴールを決めることで、常に自分の行動が目標とズレていないかを確認する事ができます。
例えば以下のような目標です。
- 老後不安無く暮らす
- 早期リタイアする
- 毎年海外旅行に行く
これらは「自分がどんな人生を送りたいか」に関わってくる、自分にとって最も大切な価値観につながっているはずです。
ゴールを言語化し、意識し続けることで、節約だけでなく趣味や仕事においても充実した毎日を送れるようになります。
1年の計画を立てる
ゴールを確認したら、より具体的な行動に落とし込んでいきます。
まずは今年1年でやりたい事を挙げてみましょう。
以下のようなものが考えられます。
- 1年で200万円貯金する
- 証券口座を開設し株式投資を始める
- 毎月10万円ずつ投資する
- スマホを格安SIMにする
- ふるさと納税に挑戦する
やりたい事を挙げたら、優先順位をつけて、1年で実行可能なものを選んでいきます。
まとめて1年分選ぶのは難しい事もあるので、「半年で上位3つをやる」と決めても良いです。
「スマホを格安SIMにする」という計画があった場合、このままでは具体的に何をするべきかまだ明確ではありません。
まずは「格安SIMの種類を調べる」「どのSIMにするかを決める」といった所までをスケジュールに入れていくなど、「実行可能な明確なタスク」に分割することを意識しましょう。
やる事を決めたらカレンダーに書き込んだり、スマホのスケジュールアプリなので予定を入れていきましょう。
沢山入れると大変だと思う場合は、1か月に一つは節約のためのタスクを入れるなど、無理ないペースにすることが大切です。
何か一つ計画に入れるだけでもまずは大丈夫です。
自分が守れるペースでやっていきましょう。
私の場合はまず年末年始に1年分の計画を考えて、ゴールデンウィークやお盆といったまとまった時間が取れる時に見直すという事をしています。
1日~1か月のルーチンを決める
1年分の計画を考えたら、日々の習慣について考えていきます。
私の場合は以下のような習慣を決めて実行しています。
- 食料の買い出しは日曜日にまとめてする
- お菓子、ジュースは買わない
- エアコンはできるだけ切る
- 給湯器の温度はこまめに調整する
- 自炊する(余熱調理などこまごま工夫する)
- 本は図書館で借りる
- 散髪は1500円の店でクーポンが使える時に行く
- 喫茶店、外食に行かない
- 3か月に一度献血に行く
- ポイントサイト、アンケートサイト、懸賞サイト等巡回
- 株式は毎月の最終週に10万円ずつ買い増す(株価が高い場合は数か月まとめる)
- 週に一度ブログを書いて意識を高める
自分で書いていて、続けられるか怖くなってきますが、無理なくつらくなったらやめるという程度のスタンスです。
1年続けられたときの自分を想像するとわくわくします。
毎日節約の習慣を意識し続けることで、1年間の計画も常に意識するようになり、忘れにくくなるという効果もあります。
まとめ
これまで書いたことを3行にまとめると以下のようなります。
- 目標はゴールから決めていき、小さな目標に落とし込む。
- 小さな目標を達成すると幸せになり、続けられる。
- 続ると、ゴールにたどり着く。
このようなループを意識して、自分自身を変えながら前に進んでいきましょう。
目標については以上になります。
それでは節約がんばっていきましょう!