投資をはじめると、節約の意識が高まります。
なぜ意識が高まるのか。
そして投資を始めるにはなぜ勉強が必要なのか。
この辺りについて書いていきます。
投資で節約意識が高まる理由
株を始めると以下の習慣が身に付きます。
- 「ちりも積もれば山となる」の精神が染みつく
- 「このお金があったら株が買える…」という思考になる
- 「一時的な快楽」重視から、「長期的な平穏」重視になる
一つずつ簡単に説明していきます。
「ちりも積もれば山となる」の精神が染みつく
投資は正しく続ける事で、確実に成果を得続ける事ができます。
確実に成果が返ってくる事で、「続けやすい良い習慣」になります。
これが「ちりつも精神が身に付く」理由です。
「小さいながらも短期間に成果が得られるメリット」については以下の記事でも説明した通りです。
もう少し説明します。
株を毎月少しずつ買い増していく事で、「インカムゲイン」が確実に増えていきます。
「インカムゲイン」とは株を保有している自動的に入ってくるお金、つまり「配当金」のことを言います。
節約で浮いたお金を投資に回し、投資した金額が増える事で「配当金」も増えていく。
「夢の不労所得」が入ってくるようになります。
少額でもお金が入ってくるのはうれしい事ですし、そのような取り組みをしている自分が誇らしくもなってきます。
肯定的な気持ちになれば、自然と習慣化していきます。
自然と習慣化する、つまり「ちりつも精神」が身に付くというわけです。
「このお金があったら株が買える…」という思考になる
投資を始めると、自然と「このお金があったら株が買える…」という思考が生まれてきます。
生活の中のあらゆる消費と、「投資」を比較するようになってきます。
「お菓子を買って一時の幸福を得るか、そのお金を投資に回して1円でも多く不労所得を増やすか。」と考え始めます。
結果的に「お菓子を買う」という選択をする事もあるかもしれません。
大事なポイントは、「お金について常に考えるクセがつく」という事です。
お菓子ぐらいの金額ならあまり深く考えないかもしれません。
しかし「クレカの年会費に1000円はらう」「飲み会で3000円はらう」「ジムの会費に1万円はらう」「スマホ代に年10万円はらう」等はどうでしょうか。
「宝くじを買う」「タクシーに乗る」「保険に加入する」「旅行に行く」「車を買う」「家を買う」等はどうでしょうか。
だんだん気になる金額になってきます。
「払って当然」と思っていた事を自然と疑う能力が身に付く。
これも投資を始める事で得られる大きなメリットです。
「一時的な快楽」重視から、「長期的な平穏」重視になる
これは人によります。
あくまで自分の場合ですが、お金の使い方を考えていくと最終的に「一時的な快楽」よりも「長期的な平穏」を重視し、無駄遣いが減っていきます。
「一時的な快楽」というのは、実はただの中毒、悪い習慣になっている事も多いです。
例えばお菓子です。
日本のお菓子は美味しいですが、食べなくても死にません。
しかし「食べずにはいられない」と思うように砂糖の量を調整してうまく作られているとも考えられます。
「お菓子を食べると幸せな気持ちになる」のではなく、「お菓子を食べないとイライラする」という依存状態になっているかもしれません。
そう考えると、やめたほうが良い悪い習慣になります。
依存する事をやめればお金も手元に残ります。
手元に残ったお金を投資に回せば、不労所得がさらに積みあがっていきます。
依存状態を抜けることで、より幸福に人生を過ごしていけます。
これが「長期的な平穏」を意識した物の考え方です。
投資は節約につながるだけではなく、真の幸福について考える機会を与えてくれます。
投資の勉強が必要な理由
投資の勉強が必要な理由は、ズバリ「ダマされないため」です。
投資は昔から詐欺が多い分野です。
ネット上でも詐欺のような広告やブログ記事が溢れかえっています。
投資関連の本も、疑わしい内容の物が多いです。
「誰でも儲かる」「簡単に儲かる」「すぐ儲かる」
こういった甘い言葉に釣られないようにしましょう。
誰でも儲かったら世界に貧困も無いし、日本の不況も無いです。
全て詐欺だと思って頂いて大丈夫です。
投資の詐欺・ウソ
投資の詐欺やウソは、わかりやすいです。
一部を紹介していきます。
「デイトレは儲かる」はウソ
デイトレ、つまり「デイトレード」は儲かる事もあります。
しかし損する事もあります。
損する人がいない限り、得する人もいません。そういう仕組みです。
つまり「デイトレは儲かる」はウソです。
本当は「デイトレは儲かる人と、儲からない人がいる」となります。
実際にデイトレで儲けた人がいる事は間違いありません。
しかし、「儲けた人がいる」事と、「誰でも必ず稼げる」という事はイコールではありません。
「勉強すれば確実に儲かる」はウソ
「勉強すれば儲かる」は本当っぽいですが、ウソです。
どんな投資にもリスクがあり、確実に利益を出す事などできません。
証券会社の広告もどんどん巧妙になっていくので、だまされないように気を付けましょう。
「勉強すればデイトレで他の人と差をつけられる」などと、徐々にデイトレードへの道に引きずりこまれていきます。
さらに「有料セミナー」「初心者にオススメの証券会社」など、広告に誘導していきます。
全てがウソではないと思います。
しかし、まずは疑ってみましょう。
デイトレをして得するのは誰か
デイトレをして得するのは投資家ではなく、証券会社です。
デイトレを勧める記事や体験談は全て、証券会社の広告と考えたほうが良いでしょう。
証券会社は、投資家が取引をするたびに手数料を得る事ができます。
投資家がたくさん取引すれば、そのぶん証券会社は儲かります。
投資家が損しても、証券会社にはノーダメージです。
だからこそ証券会社はデイトレを推奨するわけです。
投資の正しい勉強法
投資には正解はありません。
どんな投資にもリスクはあります。
その前提に立ったうえで、私が考える正しい投資の勉強法を伝えます。
私も投資をはじめて数年程度の初心者なので、参考程度に見ていただければと思います。
長く読まれている本を読む
投資の本は長く読まれているものを読みましょう。
ロングセラーになっている事には理由があり、流行り廃りに左右されないチカラがあります。
投資関連のロングセラーで代表的なものは以下になります。
投資は予測できないという事が書かれています。
「プロのファンドマネージャーが決めた銘柄と、猿がダーツで決めた銘柄に投資することは同じ」というユーモアにあふれた表現で、読みやすいのも特徴です。
賢明なる投資家 - 割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法
- 作者:ベンジャミン グレアム,土光 篤洋,Benjamin Graham
- 出版社/メーカー: パンローリング
- 発売日: 2000/09
- メディア: 単行本
タイトルの通り、賢明な投資とは何かについて説いた本です。
デイトレードは「投資」ではなく「投機」であるとし、対象読者から外しています。
「世界一の投資家」と称されるウォーレン・バフェットが、自らの会社の株主に宛てた手紙から抜粋して本にしたものです。
その考え方は投資をするうえで参考になる事が多いと思います。
「長期的投資は面白くもおかしくもないが、とにかく儲かる」として、コツコツ投資するための方法を詳しく説明しています。
ユーモアもあり、読みやすいと思います。
読まなくていい本
「1億円」などの釣りキーワードがタイトルに含まれている本は無視しましょう。
「誰でも株で1億円稼げる」とか「1億円稼いだ人の投資法」といった類です。
私も株の勉強を始めた頃に数冊読んでしまいましたが、「偶然儲かった人が自分の体験を書いている」というパターンか、ウソの体験談でしょう。
「急成長する銘柄を見つけて集中投資しよう」とか、そんな事できたら誰も苦労しないだろうという事が書かれていたりします。
そういった本が長く売れている事もありません。
釣られないように注意しましょう。
まとめ
コツコツ投資する習慣を身に着け、無駄遣いを無くしていきましょう。
正しい投資を学ぶためには、長く読まれている本を読みましょう。
記事広告や広告ブログ記事にもダマされないように。
セミナーに参加する必要もありません。
それでは、一緒に節約がんばっていきましょう。